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書店員の一日 ~ジャンル業務編~

書店員の一日シリーズ第2弾

 

こんばんは。キジトラです。

緊急事態宣言の延長が発表されましたね。私の暮らす福岡も引き続き対象に入っています。

みなさんは、この自粛期間をどう捉えていますか?

コロナはいつ収束するのか分からず、お出かけも自由にできない。不安要素はあげだしたらきりがありません。私はこんなご時世だからこそ、ポジティブな出来事に目を向けるようにしています。ワクチン接種がだんだん広まってきたなぁとか、ちょっとずつ感染者減ってきてるなぁとか、同じ事実でも考え方で楽になる部分は少なからずあると思うんですよね。もちろん今の生活について思うことは人それぞれであると分かってはいますが、個人的には希望を失わないようにしたいです。就活もまだまだ始まったばかりですし。

 

さて、本題に入ります。今日は書店員の生活第2弾ということで、ジャンル業務についてお話できたらと思います。ちなみに第1弾では朝晩の仕事を紹介しているので、そちらもよろしければご覧ください。では、いってみよう!

 

 

ジャンル業務について

 

そもそもジャンル業務とは。自身が担当しているジャンルの発注(売れた分を発注する補充発注と、新しい商品を仕入れる新刊発注があるよ)や売り場づくり(商品の配置を決めたり、商品紹介ポップを作ったり、フェアを企画したり)がメインの仕事となります。うちの店では従業員それぞれに「語学書」「ビジネス書」のようなジャンルが割り当てられており、キジトラの担当は「趣味実用」と「資格就職」です。前回紹介した荷開けや品出しとは違い、自分で計画や目標を設定して行う比較的自由度の高い仕事になります。

 

まず、難しい点について。それは、売り上げに大きく関わってくる業務であることです。

商品が売れるかどうかは、棚のメンテナンスにかかっています。例えば、人気商品の補充が追いついていなければ、せっかくその商品を買いに来てくださったお客様の目的に沿えないことになります。また、棚がスカスカだったり本の配置が乱れていたりすると、それだけで買う意欲が下がってしまいますよね。したがって、こまめに手入れをして、鮮度を保ち続けることがポイントとなってきます。月の売り上げが高いジャンルに関しては責任感も大きくなってきますので、社員さんと密にコミュニケーションをとりながら進めなくてはいけません。

 

逆に楽しい点について。これは、商品の売れ筋に合わせて施策を打てることだと考えています。

例えば「資格就職」に関してですが、このジャンルで特徴的なのは定期的に試験が開催されるということです。簿記、宅建士、FP、社労士・・・。毎月実施される資格試験が変わっていくので、スケジュールに合わせて商品をそろえる必要があります。1月に簿記の試験があるならば、大体2か月ほど前から簿記関連のテキストを多めに発注して、品切れを防ぐというような感じです。最新の施策でいうと、2月から「就活応援フェア」ということで、就職のハウツー本や試験対策本を中心に売り場を展開していく予定です。

ジャンルによって施策の頻度は異なりますが、季節や流行を分析して予測を立て、商品を並べています。施策がうまくいき、狙ったとおりに売り上げが上がるとかなり嬉しいです。世間でどんなことが注目されているのか、最新の動きを感じられるのは非常に魅力的だと思っています。

 

 

さて、今回はジャンル業務について紹介しました。書店に足を運ぶことがあれば、「店員頑張ってるなぁ」と思いながら売り場を見ていただけたら嬉しいです。皆さんの興味にマッチする本が見つかれば、もっと嬉しい(笑)。

 

ではまた次回お会いしましょう。ばいばい!